骨粗鬆症の原因と症状

50歳以上の女性に多い骨粗鬆症

骨は外側にある皮質骨と内側にある海綿骨の2層構造になっています。

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骨粗鬆症というのは、骨の新陳代謝のバランスが崩れてしまい、海綿骨(骨の内側)の骨量が減ってスカスカになった状態になる病気です。
特に50歳以上の女性に多くみられ、日本では約1000万人が骨粗鬆症だといわれており、患者の数は増加し続けている状態です。

骨粗鬆症の原因は破骨細胞と骨芽細胞にある

骨は強度としなやかさの両方を保つために常に骨の再構築をおこなっています。これを骨のリモデリングといいます。破骨細胞が古い骨を破壊する役割を果たしており、骨芽細胞が新たな骨を作る仕組みになっています。しかし、老化やカルシウム不足、閉経などが原因となり、骨芽細胞の働きが弱くなりリモデリングのバランスが崩れてしまい骨粗鬆症となるのです。

その他にも下記の項目が骨粗鬆症の原因になるといわれています。

  • 50歳以上である
  • 閉経後
  • 乳製品をあまり摂取しない
  • 大豆製品をあまり摂取しない
  • 運動不足である
  • 室内にいることが多い
  • 若い頃に極端なダイエットをした
  • タバコを吸っている
  • コーヒーやアルコールをよく飲む
  • 副腎ホルモン剤を服用している
  • 家族に骨粗鬆症の人がいる

寝たきり原因の2割が骨折

骨粗鬆症になると、骨の内側にある海綿骨の占める割合が高い背骨から弱くなっていきます。背骨が潰れたり変形すると背中や腰に痛みを感じる、腰が曲がってしまう、身長が低くなるといった状態になります。また、少しぶつけたり、転倒しただけでも骨折してしまう可能性が高くなるので注意が必要です。

骨粗鬆症で最も骨折しやすい場所は、脊椎大腿部手首腕の付け根などです。とくに大腿部骨頭部の骨折は、完治したとしても自力で歩行するのが困難になり、寝たきりの原因になってしまうことがあります。骨折を避けるためには、とにかく転倒しないこと。転倒は外出時よりも室内で起こることが多いので、階段に手すりを付けたり、床に雑誌や新聞を置かないなどの環境整備を工夫しましょう。


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カルシウム摂取の目安は1日800ミリグラム

骨粗鬆症ガイドラインで推奨している1日のカルシウム摂取量は800ミリグラムです。理想は毎食ごとに均等にカルシウムを摂取することです。また、カルシウム摂取と同時にビタミンKビタミンDマグネシウム亜鉛などが多く含まれている食品も摂取しましょう。そのうえで、日光浴を兼ねた散歩や軽い体操を行なうことが大切です。

骨粗鬆症に効く食品

ビタミンD 干し椎茸などのきのこ類に豊富に含まれており、腸内でカルシウム吸収を助ける効果がある
ビタミンK 納豆などの大豆製品に豊富に含まれており、骨芽細胞を活発化させる効果がある
マグネシウム hひじきなどの海藻類に豊富に含まれており、骨を強くする効果がある
亜鉛 あアーモンドなどのナッツ類に豊富に含まれており、骨芽細胞を活性化させる効果がある

骨粗鬆症の薬の種類と効果

骨粗鬆症の薬の種類は数多くあり、症状によって組み合わせて処方されることもあります。

薬名 効果
カルシウム製剤 食乳製品の苦手な人に処方され、カルシウムを補充します。
エストロゲン製剤 閉経後に低下した女性ホルモンを補充します。
イソフラボン製剤 骨形成促進作用があるといわれています。
カルシトニン製剤 腰椎の圧迫骨折の痛みなどに効果のある注射薬で、通院が必要です。
ビスフォスフォネート製剤 破骨細胞の働きを抑制し、骨量を増やす効果があります。
活性型ビタミンD製剤 ビタミンDやカルシウムの摂取量が少ない人に処方されます。
ビタミンK2製剤 骨形成の増加が期待されています。

これらの薬は必ず医師の指示に従って服用してください。

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