アルコール性肝障害の原因と症状

お酒の飲み過ぎによって肝細胞がボロボロに

アルコール性肝障害はお酒の飲み過ぎで肝臓の機能が低下している状態のことです。

肝臓の機能が低下する原因は、アルコールが肝臓で分解されると発生するアセトアルデヒドが肝臓の細胞を破壊するからです。肝細胞がアセトアルデヒドによって傷つけられた期間が長いほど肝障害が悪化します。

アルコール性肝障害は進行状態によって大きく4つに分類することができます。

アルコール性脂肪肝(レベル1)

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肝細胞に脂肪がたまっている状態です。通常は1ヶ月の禁酒で治ります。

アルコール性肝炎(レベル2)

1ヶ月近く慢性的な飲酒が続き、摂取する酒量が多いと肝細胞が炎症をおこします。

アルコール性肝線維症(レベル3)

禁酒することで肝細胞の修復は可能ですが、線維化が進んでしまうと肝機能は低下します。

アルコール性肝硬変(レベル4)

10年以上、ほぼ毎日飲酒していると肝機能がほとんど機能しなくなります。肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれており症状が進行していても殆ど自覚症状がないのが大きな特徴です。そのため、気付いたときには肝硬変と診断されることも少なくありません。

健康診断などでガンマ値が高いと診断されたら必ず医師の指示に従い一定期間の禁酒をおこなうことが重要です。

アルコール性肝障害の症状

  • 黄疸
  • 性欲減退
  • 皮膚の黒ずみ
  • 上半身に細い血管が浮き出る
  • 倦怠感
  • 発熱や吐き気
  • 腹痛

アルコール性肝障害の改善はとにかく禁酒!

アルコール性脂肪肝、アルコール性肝炎、アルコール性肝線維症は医師の指示通りに禁酒、節酒することで肝臓障害は改善します。肝硬変になってしまうと極度に肝臓機能が低下しているので改善は難しくなります。治療の絶対条件は禁酒ですが、アルコール性肝障害の患者はアルコール依存症の人がおおいので、まずはアルコール依存症を克服することが重要になります。

アルコール依存症の治療法には、お酒を断つための抗酒薬が処方されます。抗酒薬を服用している期間の飲酒は大変危険なので医師の指示に従い絶対にお酒を飲まないでください。そのほか、アルコール性肝障害の進行度合いによって、対処療法としてビタミン剤や肝機能改善薬などが処方されます。

肝臓に良い食品

タンパク質には傷ついた肝細胞を修復する力があるので、青魚などの魚介類、豆腐などから良質のタンパク質を摂取しましょう。

肝機能が低下するとビタミン不足になります。大豆しじみあさりどビタミンBやアミノ酸を多く含んでいる食品を摂取し肝機能障害を回復させます。

ビタミンEにはアルコール性肝炎の進行を抑制させる働きがあることが近年の調査でわかってきました。かぼちゃほうれん草などの緑黄色野菜ピーナッツなどのナッツ類にはビタミンEが豊富に含まれているので積極的に摂取しましょう。

アルコール摂取量の計算方法

アルコール摂取量は下記の計算式で算出します。

アルコール摂取量=アルコール度数×飲酒量×0.8グラム

  • 1日のアルコールの適量摂取量は20グラム以内がベスト
  • 高齢者や女性の1日のアルコール適量摂取量は18グラム以内がベスト
  • 1日のアルコール摂取量が60グラム以上で5年以上飲んでいる場合はアルコール性肝障害の可能性がある
  • 1日のアルコール摂取量が160グラム以上で10年以上飲んでいる場合はアルコール性肝硬変の可能性がある