狭心症と心筋梗塞の原因と症状

死亡原因のトップは狭心症と心筋梗塞

狭心症と心筋梗塞は心臓を覆っている冠状動脈という血管が何らかの原因により狭くなったり詰まったりすることで発症します。

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冠状動脈が狭くなったり詰まったりすると血流が悪くなり心臓に酸素や栄養を運ぶことができなくなるので、心臓の機能が急激に低下してしまい生命の危機につながります。

死亡原因のトップである狭心症と心筋梗塞の危険因子を取り除くには今までの生活習慣の乱れを改善するしか方法はありません。すでに動脈硬化が進行している人は、狭心症や心筋梗塞がいつ発症してもおかしくない状態であると自覚し、体のわずかな変化を見逃さないように注意しましょう。

労作性狭心症と安静時狭心症

狭心症には、労作性狭心症と安静時狭心症の2つのタイプがあります。

労作性狭心症は、階段を一気に駆け上がったり、重い荷物を運んだりするときに、心臓に負荷がかかることによって発症する狭心症です。また、興奮したり緊張することでも発症することがあり安静時には発症しないのが特徴です。

安静時狭心症は、睡眠中や安静にしているにもかかわらず突然発作が起こる狭心症です。冠状動脈の萎縮や重度の動脈硬化で血管の内壁が粥状硬化などによって9割以上塞がれている状態で、いつ狭心症の発作が起こるかわからない危険な状態といえます。また冠状動脈がいつ塞がってもおかしくない状態なので心筋梗塞に直結する危険性もあります。

心筋梗塞は発作から30分が勝負

心筋梗塞は動脈硬化の進行により、冠状動脈にできた血栓によって血管が完全に塞がれた状態です。血液の流れが途絶えてしまうので心筋に酸素や栄養分が供給されなくなるので心筋が壊死してしまいます。壊死した心筋は二度ともとに戻ることはありません。心筋梗塞は治療が遅れると、不整脈や心不全を引き起こし死に至ることもあります。

過度なストレスや過酷な労働、慢性的な睡眠不足などによる不摂生から心筋梗塞を発症することが多く、発症してから1時間以内に死亡する人が全体の半数以上というデータがあります。激しい胸痛発作がでたら、すぐに救急車を手配してください。救急車が到着するまでに不整脈や心肺停止の症状がでたら3分以内に人工呼吸や心臓マッサージをおこないます。

主な症状は胸痛、めまい、脱力感

狭心症の場合は、激しい階段の昇降や重い荷物を持ったりしたときなど、または食べ過ぎた後や急に立ち上がったときなどに胸痛は発症します。このときの胸痛は通常は1分から長くても15分以内には治まるので放置する人が多いのですが、狭心症の発作は繰り返し発症する危険性があるので必ず病院で診断を受けましょう。

一方で、心筋梗塞は体を動かしているときや安静にしているときに関係なく突然激しい胸痛がおこり15分以上も続きます。さらに、冷や汗、動悸や息切れ、呼吸困難といった症状や、めまいや脱力感も発症します。意識を失うケースもあるので、突発的に激しい胸痛がおこったら速やかに救急車を呼びます。

心筋梗塞で心臓停止状態になったら

心筋梗塞で死亡するケースの大半は、心室細動という不整脈が原因です。この不整脈が現れると心臓が機能しなくなり、心臓停止状態になってしまいます。このような状態になったら2~3分以内に心臓マッサージや人工呼吸、AEDを行います。心臓停止してから3分以上経過すると蘇生する可能性が急激に低下(25%以下)してしまいます。

狭心症と心筋梗塞の発作がおきたときには血流が心臓に戻るのを防ぐために横にならずに枕の代わりになるようなものを胸に抱えて体育座りの姿勢を保ちます。

狭心症と心筋梗塞の治療とは

狭心症の治療は発作が起こったときに使う薬と発作や心筋梗塞の予防をする薬があります。発作時の薬はニトログリセリン(硝酸薬)などの舌下錠や口腔内にスプレーする薬を使います。心筋梗塞の予防には発作を防ぐベータ遮断薬やカルシウム拮抗薬、冠動脈を拡張する薬などが用いられます。また血栓を防ぐための抗血小板薬や抗凝血薬なども使われます。

心筋梗塞は発症後すぐに治療を行なう必要があるので、血栓などで詰まった冠状動脈を広げる冠動脈形成術や大動脈バルーン・パンピング、動脈硬化している箇所を削り取る動脈硬化切除術などが行われます。状態によっては、冠動脈バイパス手術や体外ペースメーカーなどが行われる場合もあります。


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狭心症予防のポイント

冬場など気温が低い季節は暖房が効いている部屋から浴室に移動する場合は十分に気をつけてください。急激な温度の変化で血圧が一気に上昇し発作を誘発する場合があります。

そのほかにも禁煙やストレス解消、十分な水分補給、質の高い睡眠も重要なポイントになります。

狭心症と心筋梗塞に最も悪い影響をあたえるのが高血圧症です。高血圧症を予防するためにも毎日の食事は塩分を控えめにすること、動物性脂肪を取りすぎないことがポイントです。緑黄色野菜や海藻類、きのこ類を多く食べるようにしましょう。また過食や過度の飲酒は心臓に大きな負担がかかるので注意します。

軽い有酸素運動は心拍数や血圧の改善に効果があるだけではなくストレスの解消にもなるので積極的に実施してみましょう。ただし既に狭心症や動脈硬化、高血圧といった病気を発症している場合は必ず医師と相談して適切な運動量を把握してください。運動中に胸痛や息切れや動悸を感じたら無理せずすぐに中止してください。それでも症状が治まらない場合はすぐに診察を受けましょう。